山東安丘外貿食品有限責任公司は日本へ鶏肉、野菜、果物、小麦粉加工品食品などを輸出、年間輸出額は3000万ドルに達している。
安丘外貿食品有限責任公司の劉海燕社長は記者に対し、地震発生時、日本で商談をしていたという。日本の取引先は震災による物流に対する影響を懸念し、商品を1週間一時停止するように求めてきた。
済南一品農産グループは山東最大のニンニクとニンニク加工品の輸出企業で、2010年の対日輸出額は100数万ドルに達している。グループの代表取締役である曹夢輝氏が最も心配したのは港に着いている商品の貯蔵についてだった。地震が日本の電力供給に大きく影響しており、一部の港は電力の供給を保障していない。輸出取り扱い商品のほとんどは生鮮品農産物で、日本の港で接岸してからコンテナに電力が供給されず腐ってしまい廃棄せざるを得ないことが想像されるという。
山東省商務庁対外貿易所の潘静波副所長の分析によれば、日本の震災と原発問題は山東省と日本の貿易に恐らく不確定な影響を及ぼすだろう。
もちろん、地震が中国の農業副産物の対日輸出に対して与える影響は決してマイナスだけではない。専門家によれば、日本の交通が回復し人々の生活が安定してくれば、中国の農業副産物の対日輸出は激増すると考えている。