2010年、日本は世界最大の鋼鉄を輸出する国となっている。
今回の震災で、日本の大手鋼鉄工場の少なくとも5社が生産停止している。今後何ヶ月続くか見通しもついていない。
そのうち、日本最大の鋼鉄メーカーである新日鉄は岩手県の釜石市にある鋼鉄工場が生産停止しており、短期間で回復の見込みはない。住友金属工業の茨城県鹿島鋼鉄工場の溶鉱炉も被害を受け、震災後生産を停止している。これ以外にも、JFEホールディングスが千葉に持っている鋼鉄工場では火災が発生し、正常生産ができない状態だ。
業界アナリストは今後3ヶ月以内に日本の鉄鋼生産高は最大で20%減少し、毎年年間生産高が2400万トン減少するだろうと予測している。
日本の鋼鉄生産高は減少すると予想されたとしても、世界鋼鉄市場の価格と供給は変動するとは考えがたい。
理由としては米国、ヨーロッパ、アジアやその他の地域で鋼鉄工場は変わらず生産能力や利用率が不足し続けているからだ。
鋼鉄工場は世界経済の衰退の影響を受けているものの、世界鋼鉄協会の統計によれば、64ケ国家の主要な鋼鉄工場の生産能力、利用率はおよそ82%のみとなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月29日