千葉県の訓練場でのポンプ車テスト作業の様子(3月26日撮影)
福島第一原発で放射性物質漏れが発生した後、中国三一重工股フン有限公司は、日本赤十字を通して、東京電力に62メートルのアームをもつコンクリートポンプ車を寄贈した。
国際的に、「メイド・イン・チャイナ」というと、「安い」「質が低い」と考える人が多い。中国企業はローエンド製品を生産することしかできないのだろうか?昨年10月に発生したチリ鉱山事故から福島原発事故に至る救援活動をみると、「メイド・イン・チャイナ」の国際的イメージに変化が生まれていることが分かる。
福島原発で発生した放射性物質漏れのニュースにより、世界の人々の神経は敏感になっていた。そのような状況の下、中国の建設機械メーカー、三一重工が製造した62メートルのアームをもつポンプ車は、福島原発での活躍により世界中から注目を浴びることとなった。
大災害に国境がないというのは、放射能危機も同じである。福島第一原発で放射性物質漏れが発生した際、日本側は炉心冷却のために最先端の設備を用いて注水作業を行ったが、消防車やヘリコプターによる注水作業は命中率が低かったため、チェルノブイリ事故の経験からポンプ車を用いることを決定した。そこで、ポンプ車のアームの長さで世界最高記録をもつ三一重工に白羽の矢が立った。