しかし、デイリー市長はこのように思っていない。デイリー市長が中国に向けて出発する前、ある中国人記者が市長に「中国が米国を買い占める」又は「中国が世界を買い占める」ことについて心配しているかどうか訪ねた。これに対し、市長はその問題を語るのはまだ時期尚早だとし、「米国も世界各地で投資しているが、われわれも世界を買い占めてはいない」と答えた。
北京大学文化産業研究院・文化金融研究センターの?文益主任は、海外から驚きの目で見られている「中国人の強大な購買力」について、「統計学的に見ると、国の経済発展がもたらした資本の流通と移転により、良質な製品の消費人口が増加するのは必然的なことだ。高度発展期の新興国では、どの国でもこのような状況が発生している。中国だけでなく、ロシア、インド、ブラジルなどの国でも似たような状況が発生しているし、ロシアのぜいたく品の消費は中国を上回っている」と述べる。
「人民網日本語版」2011年4月7日