中国経済の新たな位置づけの再考を 商務部長

中国経済の新たな位置づけの再考を 商務部長。

タグ: 中国 経済

発信時間: 2011-04-13 17:50:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽輸入と輸出をともに重視

--十二五期間中、国内や世界の経済発展の新たな情況に基づいて、経済の一体化という大きな環境の中で中国経済の発展をよりよくするにはどうすべきか。

改革開放の実施以来、とくに世界貿易機関(WTO)に加盟して以降、中国はグローバル経済における重要な構成要素となった。30年前にはグローバル経済の成長に対する貢献度はわずか3%だったが、2009年と2010年はいずれも50%を超えた。WTOは第3回の対中貿易政策の審議において、金融危機への対応期間に、中国は世界のニーズを喚起する上で「建設的な役割を果たし」、世界経済の安定に「重要な貢献をした」と指摘した。

新たな国際・国内情勢に直面して、中国は十二五期間中、輸入と輸出をともに重視し、外資の導入と対外投資とをともに重視することを堅持し、対外開放の水準の向上を経済発展モデル転換の新たな動力としていく。

--対外貿易は中国の経済発展という「三頭立て馬車」の一匹の馬だ。輸入では今後5年間の重点は何か。

ここ数年来、中国はマクロ経済のバランスや構造調整に対する輸入の積極的な役割の発揮をより重視するようになっている。中国の輸入も世界の経済成長の重要な推進力であり、世界の発展のアンバランスを緩和する上で非常に大きな貢献をしている。2010年に米国の対中国輸出の増加幅は32.2%、欧州連合(EU)は30.2%、日本は36.6%で、いずれも中国からの輸入の増加幅を大きく上回っている。現在、中国は日本、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)などの国と地域にとって1番目の輸出市場であり、EUにとって2番目の輸出市場であり、米国にとっては3番目の輸出市場となっている。

今後、われわれは最も発展の遅れた国や主な貿易黒字由来国からの輸入を継続的に増やしていく、中国は今、工業化のプロセスのただ中にあり、多くの企業が構造転換や方法調整の渦中にある。今後は設備、技術、一部の重要な資源や原材料の輸入を拡大する必要があり、また中国に対して大きな貿易赤字を抱えている国が輸出の管理制限措置を緩和し、二国間貿易のバランスのよい発展を促進して良好な政策的環境を創出することを願う。

実際、中国の対外貿易はよりバランスの取れた方向へと発展している。中国税関がまとめた統計によれば、09年の中国の貿易黒字は08年より1千億ドル減少した。10年にはまた126億ドル減少し、通年の貿易黒字の対国内総生産(GDP)比は昨年の3.1%を下回ることが予想される。

「人民網日本語版」2011年4月13日

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