台湾メーカーへのシフトが加速
相次ぐ余震により、液晶パネルの生産を海外にシフトする企業が出てきている。台湾メディアの報道によると、日立の液晶子会社「日立ディスプレイズ」は電力不足により工場の生産に支障が出ることから、スマートフォン向け液晶パネルの生産を台湾の液晶パネル会社「奇美」に委託すると発表した。市場の予測では、今後、他の日本企業も日立に倣って、パネルの生産を台湾に委託する可能性があるという。
AVCの金暁鋒総経理は取材に対し、日立だけでなく、シャープも奇美と提携を結んだと明らかにした。
シャープ、日立、東芝は日本の主要液晶パネルメーカーである。台湾の液晶パネル業界関係者は、「大地震発生後、日本のメーカーから臨時的な注文が入った。もし、5月中旬までに主要部品材料の在庫状況が改善されなければ、台湾メーカーは長期的な注文を受けることになるだろう」と述べた。