液晶パネル業界は日本、韓国、台湾のメーカーが競争力を持っている。中国のパネルメーカーはまだ誕生したばかりであり、液晶パネルに関しては、京東方だけが量産を実現している。パネルの生産が台湾にシフトしていることについて、金暁鋒氏は、今回のシフトがパネル業界の産業構造にどの程度影響を与えるかは、今のところ判断できないと述べた。しかしながら、金暁鋒氏は、シフトの動きは、産業全体により多くの可能性を与え、ほぼ日本の独占状態となっているパネル産業構造を打開することにつながるとした。
金暁鋒氏は、地震が世界の液晶パネル業界に与える影響として、次の3点を挙げた。一つは、原材料供給への影響。一つは、輸送と物流への影響。設備の修復や放射能検査などにより、製品供給に遅れが出るという。一つは、工業用エネルギーへの影響。政府が人々の生活を優先することで、工業用燃料の使用が制約されるため、生産の回復状況に影響が出る可能性があるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月14日