水力発電大躍進 原子力発電は変わらず
石炭、石油など従来のエネルギー消費を抑制することは難しく、非化石エネルギー消費量を11.4%にするという目標はかなりの難題となりそうである。何永健氏は、2015年までに非化石エネルギーの消費量を標準炭換算で4.8億トンにすると定められているが、原子力発電、風力発電、太陽光発電ではその目標を達することは難しいため、今後は積極的に水力発電の発展を推進していくと述べた。2020年の非化石エネルギー消費量は標準炭換算で7.6億トンと定められているが、何永健氏によると、その内の3分の2が水力発電によりまかなわれるという。
また、何永健によると、2015年までに原子力による発電量を4000万ワットに増量する計画目標には変わりがなく、安全を保証した上で、中国は今後も原子力発電の発展を推進していくという。「現在建設されている28機の発電量は4000万ワット近くに達している。今後もこれら原発は運行を続ける。重要なことは、建設中あるいは建設予定の原発の安全性を強化することだ。」何永健氏はこのように述べた。
「十二五」計画目標の中で太陽光発電の発電目標がこれまでの2倍となっている問題について、何永健氏は、「十二五」計画において、この問題についてはまだ定説が出されていないと述べた。しかし、何永健氏によると、中国の太陽光発電はコストや技術的制約を受けており、産業化は足踏み状態になっているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月22日