最近は、改革、開放の成果を民生面に反映させるための努力が続けられているし、また、科学的発展観のもとで、発展様式の転換も着々とすすめられている。最近、メディアの報道で、中国は大型旅客機の開発、製造が伝えられ、たいへん喜ばしいことにジェットエンジンも国産品を使うことが伝えられている。
私は日本の評論家前間孝則氏の著書の読者の1人で、大型旅客機の開発がいかに難事業であるかを知っているので、中国の関係部門の決断にエールを送りたい気持ちでいっぱいである。
改革、開放の初期は、技術導入が重点であったが、それでもコツコツと自主開発に取り組み続けてきた中国のエンジニアたちの努力に脱帽したい。また、北斗衛星など地球測位事業の発展、高速鉄道の敷設など、さまざまな分野で成果が伝えられている。
先般開幕したBRICSの会議と博鰲会議の動きから、中国と関係諸国の経済交流がさらに発展することも望まれるようになった。
こうしたもろもろの動きを見ると、中国の前途は明るい。しかし、ジャーナリストとして諸外国のいろいろな中国に関する報道も目にしているので、存在している困難、解決しなければならない課題も十分承知している。国外の人たちの一部の視点はあまりにも困難を大きく見過ぎている傾向もあるが、そういう困難があればそれを改善することにし、そういう困難がもしなければ、そういう困難が現れないように努めればよいのである。