私見であるが、中国の評論家の中には、ごく少数であるが、前世紀80年代末頃から、「中国崩壊論」を提起し、中国のWTO加盟によって、中国の自動車産業、小売業は壊滅的打撃を受けるであろう、と見ていた人もいたが、今では中国は世界最大の自動車市場になっているし、中国人のライフスタイルも、国外の小売業に適応しつつある。
私見ではあるが、私は日本で「株の神様」、「金儲けの神様」といわれている邱永漢氏のご高説に賛同したい。中国経済の展望は明るい。邱氏は中国の文化を熟知し、みずからも中国で事業を営んでいるので、肌で感じ取っていることが多いので、失敗談もあるが、外側から中国人に好感を持っていない人たちを情報ソースとした、中国の文化をあまり知らない外国人のエコノミストよりは、リアリティのある分析をしているように思える。もちろん、私は外国のエコノミストのアカデミックな分析もよく参考にしている。決して、食わず嫌いではない。
要するに、第12次五カ年計画はスムーズに行くに違いないが、中国が先進国のレベルに達するにはまだまだ努力を必要とする。あせることはないが、困難をより良く予測しておいた方が、たえずイニシアチブを握って事を運ぶことができるのではないだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月22日