米紙ウォールストリートジャーナル電子版は4月25日、「アメリカは本当に衰退しているか?」というタイトルの文章を掲載した。
警鐘を唱える衰退論者
多くの米国学者や学術的権威が、海外メディアに対して、アメリカは衰退しており、すでに世界一ではなくなったと伝えることがある種の流行りとなっている。衰退論者は自らを現実主義者と称している。実際、彼らの警告は全くもってでたらめである。
1980年代、イェール大学の歴史学者であるポール・ケネディを中心とする初期の衰退論者は、アメリカ帝国の過度な拡大が招いた所謂破壊的影響を主に主張していた。一方、歴史学者ニール・ファーガソンやマーティン・ジャックなど最近の衰退論者は弱気なアメリカ経済に着目するようになっている。学術的権威の中では、左翼のポール・クルーグマンとマイケル・キングスレイ、右翼のマーク・ヘルプリングが警鐘を唱えている。
争論の的となるのが、「アメリカは一体絶対的に衰退しているのか相対的に衰退しているのか」や「適応性」、「受動性」などの概念についてである。ある種の問題は、国内総生産(GDP)、軍事力、人口などで測ることができるが、一部の問題は測ることのできないものである。