■データ2
鉄道関連会社の負債額2兆元に迫る
今年の両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)開催中、鉄道部の盛光祖部長は取材に対し、中国の鉄道関連会社の負債額は約1兆8千億元、総資産は3兆3千億元で、負債率は約56%と紹介した。最新の報告によると、中国の鉄道関連企業の負債額は1兆9836億元、負債率は2ポイント増の58%を上回った。
高い負債率は高速鉄道の建設に関係しているのかについて、盛氏は「鉄道は発展させなければならない。ある程度の負債は安全な範囲であれば、正常なことだ」と話した。鉄道関連の負債は国有企業の中では依然として低いほうで、中国だけでなく、世界的にも負債率が56%を超える大手企業は多い。「今のところ負債は安全な範囲内だ」とした。
鄭氏も、鉄道部所属の輸送会社の負債率はまだ安全な範囲内だとの見方を示している。一般的には国有企業の負債率の安全ラインは60%前後とされているが、業界によって状況は異なる。「高速鉄道が現在、建設段階にあるため、長期的かつ大規模な投資を必要としている。そのため負債率がやや高めなのだろう。投資のピークが過ぎれば収益が増加し、負債率が下がり始める」とした。
■データ3
鉄道部、投資規模の2千億元縮小を否定