EU・欧州連合は14日、中国から輸入したコート紙に対して、5年間にわたって反ダンピング税と補助金相殺関税を課すことを発表した。EUが中国の製品に補助金相殺関税を課すのは初めてだ。
EUが発表したコミュニケは「中国のコート紙に対し、4%から12%の補助金相殺関税と8%から35.1%の反ダンピング税を課す」としている。欧州委員会の高官は「この二つの税により、中国の生産企業から徴収する総税率は20%から39%となる」と述べた。
一方、この決定は中国からのコート紙のコスト上昇をもたらすことから、EUの印刷企業は反対している。
ヨーロッパ国際政治経済研究センターのホスキ・リー・マキヤマ主任は「EUのやり方は法的根拠がない。中国のコート紙のEU市場におけるシェアは4%ほどで、EUの関連産業に損害を与えることはない」と指摘した。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年5月14日