長江デルタ中小企業 営業停止か営業停止状態
広東省だけでなく、膨大な中小企業を抱える長江デルタ地域でも、多くの企業が営業停止や実質の営業停止状態に追い込まれている。温州市経済貿易委員会の調査によると、今年1~3月、同市のめがね・ライター・文具・鍵など35社の輸出型企業の販売高は同比7%減、利益は30%近く減少している。これら企業のうち、損失があったのは1/4以上、利益が伸びたのはたった3割しかない。業界の平均利益率は3.1%、利益率が5%を超えた企業は10社もない。
重い税負担がある企業にとってこれ以上の負担は死活問題であるが、融資が更に困難になり、傷口に塩を塗られるようなものである。昨年年始に預金準備率が引き上げられてから、今日までに中央銀行は既に連続10回準備率の引き上げを行っており、大型金融機関の預金準備率は20.5%に満たなくなってきている。銀行の大量の資金も凍結され、融資能力は抑制されている。貸付が厳しい環境のなか、中小企業は再び深刻な「融資難」に見舞われている。
今年、金融政策の効果が徐々に現れ、相次ぐ預金準備率の調整と通年の貸付額のコントロールは、商業銀行の貸付額を圧迫し、多くの中小企業や個人が民間の貸付機関で資金を工面している。そのため、民間の貸付利率は上昇し、100%と高額の年間利息まで表れた。中小企業の資金問題は前代未聞の難局に挑まなければいけない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月17日