このような勢いは長続きできるものではない。中国の輸出は依然として莫大だが、世界に占める貿易額を急速に拡大し続けられるわけがない。また、西側の負債のある顧客が継続して中国商品を購入し続けるのも限界がある。圧力がかかり続ければ、人民元の切り上げを要求するだろう。増え続ける道路、高速鉄道、工場、オフィスビル、住宅。中国の投資回収率は下がり続けている。
中国が直面している課題が輸出と投資の増加歩調を緩慢にするというだけなら、経済をスローランディングさせることは可能かもしれない。———今後10年は平均7%の成長率、これが実際の中国政府が立てた目標だ。だが、北京は他にも人口、環境の課題も抱えていることから、この目標の達成が可能か否かという問題を意味している。
これら一切は中国の成長を緩めることが出来るかどうかにかかっている。上述の意見は北京が無視できなくなっている二つの大きな課題を考慮していない。ひとつは消費で牽引する新経済モデルへの転換の必要性、もう一つは重症な不平等と参政権を欠いた中での社会の安定確保である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月17日