6月16日、京滬高速鉄道試運転のCRH380A(左)は整備を終え出発を待つばかり。
EU最大の中国語新聞、フランスの「欧州時報」は15日、京滬線を含む高速鉄道が中国にもたらしたのはスピードだけにとどまらず、中国のモデルや中国の標準、中国の道路についても深く考えさせたことだ。
概要は以下の通り。
京滬高速鉄道は6月に正式に運行を始める。中国鉄道部が13日に記者会見して発表した。新中国建国以来、距離最長、投資最大、最高標準として建設されたが、決して中国初の高速鉄道ではない。だが、経済の中心と政治の中心を結ぶ高速鉄道はやはりかなり注目を引く。
1300キロ余りの距離は、最速で5時間未満でゼロに圧縮される。陸路交通にとって画期的だ。世界の航空業、とくに欧米など先進国の航空システムはすでに高度に発達しているが、気候の変化が激しさを増す今日、天候の影響を受けることがより少ない鉄道交通は、航空業に比べその実用性ずっと大きい。高速鉄道が航空機と相対して最大の劣勢だったスピードは、一気にかなり近づいた。人類の交通の発展に極めて大きな貢献をしたことは間違いない。昨年、アイスランドの火山が噴火した際、火山灰により欧州の大半の航空業はマヒ状態となり、当時、全欧州で高速鉄道の建設が熱っぽく論議された。