南方のイオン型レアアース(希土類)業界の上位3位企業グループへの産業集中度を80%にするという国務院の条文に、業界が神経をとがらせている。14日付「上海証券報」が伝えた。
記者が複数のルートから得た情報では、関係省庁は今週(6月第3週)比較的高いレベルのレアアース業界会議を招集し、5月19日に国務院が発表した「レアアース業界の持続的で健全な発展に関する若干の意見」で言及された内容をより一層細分化し、徹底させる。その中で、広く注目されている南方のレアアースの「上位3位」企業のリストが出てくる可能性が強い。そしてリストがいったん確定すれば、中国南方のレアアース地図が塗り替えられ、イオン型レアアースの生産・販売構造にも重大な変化が起こるとみられる。
目下、南方のイオン型レアアース産業に足を踏み入れている企業は多く、比較的大きな規模と競争力をもつと業界で一様にみられているのが、五砿集団、中国アルミ業公司、中色股分、広晟有色(非鉄)、厦門タングステン業、コウ(へん=章 つくり=のまたかんむりに貢)州希土砿業有限公司だ。この「候補リスト」のうち、前の3社はいずれも中央企業(政府管轄国有企業)で、そのうち五砿が南方最大のレアアース溶解・分離技術をより習得している。一方、後ろの3社は地方(現地)の大型国有企業で、いずれも現地の鉱山資源の統合プラットホームだ。
(新華網日本語=中国通信社) 2011年6月19日