◆目に見えない米国の支出
しかし、あるネットユーザーは、「米国の商品が中国よりも安いという説があるが、これは誤解を招く偏りのある言い方だ。米国では衣食住にかかる費用は低めだが、それらはみな少額の支出だ。米国で大きな支出といえば、税金、保険、自動車のメンテナンス、医療、教育などで、これらは短期的な旅行ではわからないことだ」と指摘する。
例えば、米国では人件費が高額だ。また米国の一部の不動産は比較的安価であるが、購入後には固定資産税を毎年6000~2万ドル(約48万円~160万円)納めなければならない。人民元に換算すれば、これらの費用は中国よりも高くなる。
◆生産率の低さが、中国の物価高の元凶
同じ製品でも、中国の方が米国よりも高額であるのは、なぜだろうか。米国を幾度も訪問し研究を行ってきた、広東経済学会の会長を務める中山大学の王クン(クン=王+君)教授は、「農産品に関して、米国は自然環境に優れているため、コストを低く抑えることができる。また米ドルは国際通貨であり、世界各国の良質で安価な商品を輸入しやすいため、日用品の物価が低い」と指摘した。
同じ医療費や乗用車でも、米国の方が価格が安いのはなぜか。ある学者の調査によると、中国の商品に含まれる税金は、米国の4.17倍、日本の3.76倍、EUの2.33倍だ。また物流コストが製造業の生産コストに占める割合は、40~60%となっている。王教授によると、これは中国の税制および物流コストと関係がある。また一部のグローバル企業による価格設定、中国の富裕層の「高ければ高いほどよい」といった心理、一部の輸入高級製品の関税の高低とも関連しているという。
王教授は、両国の生産率の差が、物価の差につながっていると見ている。中国は生産率が低く、労働者の収入が上がらないが、商品価格は高額だ。この発展方式を変えるために重要なのは、技術とイノベーションだ。生産率が高まれば、製品価格が上がることはなく、労働者の収入アップにもつながる。
◆目に見えない米国の支出
しかし、あるネットユーザーは、「米国の商品が中国よりも安いという説があるが、これは誤解を招く偏りのある言い方だ。米国では衣食住にかかる費用は低めだが、それらはみな少額の支出だ。米国で大きな支出といえば、税金、保険、自動車のメンテナンス、医療、教育などで、これらは短期的な旅行ではわからないことだ」と指摘する。
例えば、米国では人件費が高額だ。また米国の一部の不動産は比較的安価であるが、購入後には固定資産税を毎年6000~2万ドル(約48万円~160万円)納めなければならない。人民元に換算すれば、これらの費用は中国よりも高くなる。
◆生産率の低さが、中国の物価高の元凶
同じ製品でも、中国の方が米国よりも高額であるのは、なぜだろうか。米国を幾度も訪問し研究を行ってきた、広東経済学会の会長を務める中山大学の王クン(クン=王+君)教授は、「農産品に関して、米国は自然環境に優れているため、コストを低く抑えることができる。また米ドルは国際通貨であり、世界各国の良質で安価な商品を輸入しやすいため、日用品の物価が低い」と指摘した。
同じ医療費や乗用車でも、米国の方が価格が安いのはなぜか。ある学者の調査によると、中国の商品に含まれる税金は、米国の4.17倍、日本の3.76倍、EUの2.33倍だ。また物流コストが製造業の生産コストに占める割合は、40~60%となっている。王教授によると、これは中国の税制および物流コストと関係がある。また一部のグローバル企業による価格設定、中国の富裕層の「高ければ高いほどよい」といった心理、一部の輸入高級製品の関税の高低とも関連しているという。
王教授は、両国の生産率の差が、物価の差につながっていると見ている。中国は生産率が低く、労働者の収入が上がらないが、商品価格は高額だ。この発展方式を変えるために重要なのは、技術とイノベーションだ。生産率が高まれば、製品価格が上がることはなく、労働者の収入アップにもつながる。
「人民網日本語版」2011年7月4日