5日に発表された「2011年中国自動車産業発展報告」(自動車青書)によると、中国自動車企業は今後10年間で、積極的に国際市場に進出する見通しだ。これにより中国は自動車の製造大国であるばかりでなく、自動車貿易・サービスの大国として発展する。中国新聞社が報じた。
国務院発展研究センター、中国汽車工程学会、大衆汽車集団(中国)が共同編纂した同青書は、WTO加盟後10年間の中国自動車産業の発展・成果・経験を全面的に論述し、今後10年間の発展の方向性を展望した。
国務院発展研究センターの劉世錦副主任は、「中国がWTOに加盟してから10年間、自動車産業はかつてない10年間の高度発展期を迎え、開放の中で大国としての優位を確立した」と述べた。WTO加盟から10年間、中国自動車産業は急速な発展を実現し、国際競争力を高め、先進国との差を縮小し続けている。中国自動車産業の国際競争力の評価指数は、2009年に58.23ポイントとなった。これは2000年の26.47ポイントの2.2倍に相当する。中国自動車製品の輸出入総額は、2010年に初めて1000億ドルの大台に乗り、1085億3100万ドルに達した。これは2001年の19.4倍に相当する。
また中国は2009年末までに、6大自動車産業クラスター(長春を代表とする東北老工業集積地、上海を代表とする長江デルタ集積地、武漢を代表とする中部集積地、北京および天津を代表とする京津集積地、広東省を代表とする珠江デルタ集積地、重慶を代表とする西南集積地)を形成した。