吉林潤城実業集団有限公司の崔京淑総経理は、このほど開幕した第8回長春モーターショーの会場でインタビューに答え、「エネルギー、環境、交通渋滞という3重のプレッシャーにより、中国の自動車産業はすでに苦境に陥っている」と述べた。
同じく長春モーターショーに出席した吉林省社会科学院の専門家・姜軍氏は「現在、中国の自動車の年間ガソリン消費量は1台あたり平均約2トンだが、中国が供給可能なガソリン・軽油の量は年2億トンだ。つまり、1台あたり年に1トンしか消費しないとしても、2億台分の燃油しか供給できない」と述べる。
崔京淑総経理はまた、「多くの都市で交通渋滞が問題化し、自動車産業の発展に影を投げかけている。日に日に深刻化する渋滞問題に対応すべく、北京市はここ数年、ナンバープレート別交通規制、市の中心地区における駐車料金値上げ、新車購入制限、外地(地方)ナンバー車の北京市内への進入制限などの措置を打ち出したため、自動車消費が大きく抑制された。さらに、一線都市だけでなく、二線・三線都市でも程度は違えど渋滞が発生している。長春でも4つの主要商業地域で立体交差橋を建設中であり、地下鉄1号線もすでに着工している」と述べる。