北京市交通発展研究センターの郭継孚主任は新華社の取材に答え、「北京では自動車が1日に1900台ずつ増加している。このスピードでいくと、北京市の自動車保有台数は2015年には700万台を越える。計画によると、北京市内の道路設備が最良の状態に整備されたとしても、受け入れ可能な自動車保有台数は670万台だ。このまま発展を続ければ、北京市内の道路を走る自動車の平均速度は時速15キロ未満に低下すると予想され、人がジョギングするのと同じ位のスピードになってしまう」と述べた。
専門家は、「中国の自動車産業は、自動車と歩行者、自動車と社会、自動車と環境の問題がますます大きくなる現状の中、発展のスピードを落とし、理性的な成長を保つべきだ」との見方を示す。現在、中国の自動車産業発展はまだ「規模が小さい、分散している、弱い」という局面を脱していない。現在、全国27省(区、直轄市)で完成車の製造を行っているが、中国自動車最大手の3社ですら、世界的に見れば依然として弱小の立場にある。
専門家は、今後は国外の経験を参考に、国内の自動車産業構造を調整し、従来の「ピラミッド型」から「(織機の)杼型」へと転換させ、中国自動車産業の実力を全体的に向上させ、自動車強国に向けた歩みを加速するべきだと建議している。新華網が伝えた。
「人民網日本語版」2011年7月19日