米フォーブス誌(中国版)は以前、中国の資本蓄積のスピードについて、資本を効果的に運用する能力をはるかに上回っていると指摘したことがある。中国人民銀行(中央銀行)が12日発表した金融データにより、この議論が再び注目を集めている。発表によると、6月末の中国の外貨準備高が前年同期に比へ30.3%増の3兆1975億米ドル(約256兆円)と、3兆2千億ドルにもう少しで届く数字だったがことが明らかになった。この莫大な外貨準備をどのように運用すれば付加価値を付けていくことができるのだろうか。中国のタブロイド紙「北京晨報」が報じた。
21世紀に入り、中国の外貨準備高は急速に増加、2006年2月に日本を抜いて世界一の規模になり、同年10月には1兆ドル(約80兆円)を突破した。そして2009年6月には2兆ドルを突破し、同年12月時点で2兆3991億ドルとなった。この数字は世界の外貨総額の3分の1を占めている。興味深いのは、この年の中国の対外投資が500億ドルに満たなかったことだ。同年、米国の外貨準備高は500億ドルであったのに、海外投資額は4兆3千億ドルに達し、外貨準備額のほぼ100倍だった。