特に注目を集めているのは、一部の輸出品に「輸出量の減少と輸出単価の上昇」という現象が現れており、輸出額の増加は実質的な輸出と外需を反映できなくなっている。例えば、1―5月期の加工貿易関連の輸出量はアパレル50%、織物10%、靴4%、バッグ51%低下したものの、輸出単価の上昇により、輸出額はそれぞれアパレル14%、織物18%、靴12%、バッグ10%増加した。初歩的な統計では、上半期において価格上昇が機械・電気製品輸出額を8―10ポイントを押し上げている。価格要因を差し引いた場合、輸出伸び率は10%―12%と、ここ10年の26%の平均伸び率を下回った。
中国の輸出全般においても、「輸出量の減少と輸出単価の上昇」という現象は際立っている。
商務部外国貿易司の王受文司長によると、上半期の中国輸出品の平均価格は10.2%上昇し、価格上昇幅が前年同期を10.7ポイント上回った。一方輸出量は12.5%増で、上昇幅は前年同期を23.4ポイント下回った。労働密集型製品ほど、この特徴が顕著に見てとれる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月25日