▽もろに影響を受ける中央政府直属の国営企業
現在、高速鉄道の車両、建設プロジェクト、鋼鉄設備は主に、中国北車集団、中国南車集団、中国交通建設股分有限公司、中国中鉄股分有限公司、中国鉄建股分有限公司、攀鋼集団有限公司、鞍鋼股分有限公司など中央政府直属の国営企業「中央企業」によって製造・供給されている。
「中国の2大鉄道車両製造会社である『中国北車』と『中国南車』は中国市場のシェア95%を占めており、鉄道建設も主に『中央企業』傘下の企業が行っている。つまり資金不足になった際、中央企業に大きな影響が及ぶのは必至」とある証券アナリストは指摘。今のところ、高速鉄道関連の業務が業務全体のどれほどを占めているのかを明らかにしている国営企業はないが、高速鉄道車両「動車組」が各企業の新たな受注の大きな部分を占めているのは間違いない。「中国北車」の昨年の業績で最も目を引くのが動車組関連の業務で、收入は228.58%も増加している。「中国北車」はさらに1210億元(約1兆4500億円)以上の受注を取り付けており、うち600億元(約7200億円)が動車組関連だという。
ある投資会社の経営者は26日、「現在『中国南車』も高速鉄道関連の受注を多く受けており、成長著しい企業。しかし、先日の高速鉄道列車事故が発生したのを受け、下半期、さらに来年の受注は激減するだろう。同社の海外輸出も確実に大きく落ち込む」と指摘。同氏は同日午前、手元にある「中国南車」関連の株式をすべて売り払った。
「人民網日本語版」2011年7月28日