格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はアメリカ時間5日夜、アメリカ国債の長期信用格付けを最上級のトリプルA(AAA)からダブルAプラス(AA+)に1段階引き下げたと発表した。アメリカ国債が最上級の格付けから下がったのは、史上初のことで、国際社会の注目を集めている。
インドのムカジー財務相は6日、「アメリカ国債の格下げによってもたらされる影響は厳しいものだ。インドはこれに対して慎重に判断する」との考えを示した。
イギリスのケーブル・ビジネス・イノベーション大臣は「アメリカ国債の格下げは想定内のことだ。財務上限引き上げ法案が可決されたので、アメリカは今は安全だと言える」と述べた。
S&Pによる格下げの発表は金曜日、アメリカの株式市場が終了した後のことで、市場への影響は月曜日に出てくると思われる。短期的には、アメリカ国債の格下げは借入コストを上昇させる恐れがあるほか、金融機構や上場企業のコストと予算の上昇をもたらすと共に、直接的には、金融商品価格にも影響を与えるだろうと見られている。
「中国国際放送局 日本語部」より2011年8月7日