△土地市場には寒風
不動産の調整が徐々に深まるのに伴い、これまですこぶる順調だった土地市場が徐々に冬を迎えつつある。2009年に「土地王」が相次いで登場したことと鮮明な対照をなすのは、今年1-7月には土地の入札や競売が流れるという事態が市場の中心的なテーマになったことだ。
中古不動産大手・鏈家地産の市場研究部がこのほど発表した統計データによると、2011年7月までに、全国で行われた土地の入札のうち353件が流れ、件数は前年同期より242%増加した。住宅を含む土地の場合は流れた件数は163件で、同46%の増加だった。
ある業界関係者の分析によると、2011年以後、土地の入札が流れるという事態が全国的に目立つようになり、特に購入制限が行われている都市でこの傾向が目立つという。マクロ調整による土地価格の下落、不動産開発業者の土地購入意欲の低下が、土地市場冷え込みの重要な原因だ。市場研究部がまとめた統計によると、2011年の平均楼面価格(建物の建築面積1平方メートルあたりの地価)は1680元で、前年比19.8%低下した。住宅類に限っていえば同9.8%の低下だった。
「人民網日本語版」2011年8月12日