東アジアサミット(10+6)経済貿易相非公式会議が13日午後、インドネシアのマナドで開かれた。
インドネシアのパンゲストゥ貿易相、中国の陳徳銘商務相、日本の海江田万里経済産業相、韓国の金宗イン(つちへんに員)外交通商省通商交渉本部長、オーストラリアのエマーソン貿易相、ニュージーランドのグローサー貿易相、インドのシャルマ商工相が共同議長を務めた。閣僚らは中日両国が出した「東アジア自由貿易圏(FTA)」と「東アジアの全面的経済パートナーシップ」を加速する共同提案、ASEAN・東アジア経済研究センター(ERIA)活動の進展、地域と世界の経済貿易問題および第6回東アジアサミットの準備作業などの議題について意見を交換した。
陳徳銘商務相は発言で、次のように述べた。目下、国際金融市場は新たな不確実性に直面するとともに、新たな困難が生じ、世界経済にはたえず新たな状況が現れている。したがって、最も重要なのは10+6経済貿易相が意思疎通と協調を強め、全世界に共通の自信を伝え、相互協力、貿易障壁の削減、世界貿易機関(WTO)ドーハラウンド交渉の推進などを通じて、世界経済の着実な回復をはかることである。
陳商務相は会議で、参加各国がドーハラウンド交渉を積極的に推し進めるよう呼びかけ、次のように指摘した。交渉はいま重要な局面を迎えており、10年の交渉を経て得られた成果を安易に放棄してはならず、当面、後発途上国のアーリーハーベストについて合意に達するよう努力すべきだ。中国はこれに誠意をもっており、相応の柔軟性を示す用意もある。参加閣僚の前向きの反応が得られるよう呼びかける。