また、レアアース磁石用合金を製造する昭和電工株式会社はこのほど、中国にある合併会社の生産能力を拡大する方針を明らかにした。報道によると、昭和電工は同合併会社の生産量を5割増やし、レアアース磁石用合金の年間生産量を3000トンに増やす方針。「これは合理的な選択」と昭和電工は表明している。
一方、同報道はある分析を引用し、日本企業が生産施設を移転するというやり方により、その戦略的なハイテク製品の生産技術の秘密が漏れることも考えられると指摘。特に、ハイブリッドカーの生産には精密磁石の応用技術が使われており、現在そのようなハイブリッドカーを生産する企業は日本に3社しかない。「中国は、こうした高い技術を持つ外国企業が中国に合弁企業を設立することを望んでいる。日本企業が握るハイテク磁石の生産方法を知ることが狙いだ」と、日本のある貿易会社の関係者は話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月15日