メイド・イン・ジャパンは世界自動車産業の基準となっていたが、リコールや地震といった人災と天災が重なり、メイド・イン・ジャパンに陰りが差している。第一財経日報が報じた。
日系自動車メーカーが、米・独・韓と最も異なっている点は、市場に対する敏感度だ。中国市場を例とすると、中国SUV細分化市場が伝統的なジープのコンセプトを保持していた際に、ホンダは都市型SUV「CR-V」を発売した。同車種は現在も売れ行きが好調で、購入に事前予約が必要なほどだ。
正確な市場洞察力に加え、快適な乗り心地、おしゃれなデザイン、行き届いたサービス、燃費のよさ、ハイブリッド技術といった技術面の強みにより、日本車は市場で競争力を持っている。
上述したさまざまな強みから、日本の自動車メーカーは優越感を持つにいたった。しかし突如訪れた人災・天災を前にし、トラブル回避能力を発揮できずにいる。中国市場を例とすると、2011年1~7月のセダン売上ランキングは、エクセル、ラヴィダ、ジェッダ、サンタナ、F3、クルーズ、シャレード、エラントラ、フォーカス、ボーラの順で、日本車はランクインしなかった。