中国汽車工業協会の関係者は、「この主な原因は震災による部品供給の問題で、日本車は減産を余儀なくされ、市場への供給が不足した」と指摘した。
震災の余波が過ぎ去らないうちに、リコールの嵐が吹き荒れた。ホンダはこのほど、中国市場を含む全世界で250万台のリコールを行った。トヨタは2009年、全世界で1000万台弱の自動車をリコールした。日本車の相次ぐ大規模なリコールにより、メイド・イン・ジャパンの信頼が揺らいでいる。
トヨタ、ホンダ等の日系自動車メーカーで、経営問題が相次いでいる。アナリストは、「これは規模が膨らみ続ける大企業特有の傾向とも言えるが、より深刻な原因は競争力の減少と、自社の研究開発能力に対する盲目的な自信である」と分析した。
高級車市場において、日本製高級車は長年の発展を経たが、ドイツ製自動車を依然として追い越せずにいる。トヨタの計画によると、レクサスを日本のみで毎年6万台販売しなければならないが、昨年の販売台数は2万台にとどまった。また日産のインフィニティ、ホンダのアキュラのブランド位置づけが不明瞭であり、これにより日本製高級車は中国市場と世界市場を問わず、高級車細分化市場で「二番手」に甘んじている。