トヨタとホンダのリコール騒動、東日本大震災、労使関係の悪化といったマイナス影響を受け、日本車の華南地区における市場シェアが下降の一途をたどっている。メーカーからのデータによると、フォルクスワーゲンは今年上半期、華南地区における市場シェアを、数年前の7%から15%まで回復させた。
市場関係者は、「日本車の快適で壊れにくいという特長は、消費者の総合的なニーズを満たせなくなった。日本車の競争力低下の主な原因は、機関エンジン技術の遅れである」と指摘した。
コンサルタント業務を行うアリックスパートナーズは、「日系メーカーの中国における市場シェアは、2007年の25%から2010年の19%まで低下し、今後も低下を続けると見られる」とする報告書を発表した。
日系メーカーの最大の競争力はリーン生産方式にあるとされてきたが、現在はさまざまな課題に直面している。日系メーカーの生産方式は、工場全体と取引先の協力によるものである。それぞれの利益を最大化し、技術の機密性を確保し、取引先の満足度を高めることができる。