日系メーカーの川上・川下の緊密な協力はコスト削減に効果的で、完成車およびサプライチェーンの利益共同体を形成し、相互利益を実現する。しかし仮に部品サプライヤーの品質に問題が生じれば、「共倒れ」の局面に陥る恐れがある。日本車で大規模な品質問題が相次いだ原因もここにある。
ゼネラル・モーターズを代表とする調達方式は、市場競争を基礎としている。工場全体は部品の品質、技術レベル、製品価格、サービス品質などの要素に基づき、部品サプライヤーを自由に選択する。入札方式を採用することにより部品の品質を保証できるが、このゼネラル・モーターズの方式はトヨタ方式と比べ、コストが約8%割高だ。
IBM大中華区グローバル企業コンサルティング部の陳亦カイ・高級コンサルタントは、「どちらの方式にも優劣があるが、共倒れによる結果については考慮すべきだ」と指摘した。
「人民網日本語版」2011年8月16日