研究開発面の焦りも見え隠れする。日本のメディアによると、日本の自動車3大メーカーの1社は、他社に先を越されることを恐れ、綿密な計画と論証もなしに研究開発を始めるという。
長年に渡り優位に立っていた中・高級車市場においても、日本勢は振るわない。中国市場において、アコード、カムリ、新型ティアナ、マツダ6(日本名はアテンザ)による日本勢は、米・独・韓からの攻勢を受けている。
フォルクスワーゲンは「TSI+DSG」技術で先駆け、新型パサート、新型マゴタン、新型モンデオ、新型C5、ラクロス、リーガル等の欧米製中・高級車がターボ車種を発売している。韓国製自動車のうち、第8代ソナタ、K5等の新車種は、安全装置から6速ギヤボックスまで最新の技術を採用し、快適性と高級感を追求した。
中国の中・高級車市場のシェア40%を占める日本車は今年、新車種の発売計画を打ち出していない。アコード、カムリ、ティアナ、マツダ6は今年、2011年アップグレード版のみを発売予定している。またカムリは製品ライフサイクル末期を迎えている。
長年の努力により積み重ねてきた信頼と販売台数により、日本車は依然として中・高級車の主流となっているが、日増しに激化する競争、消費者の理性的な態度により、日本車がこれまで保持していた優勢が失われつつある。