スタンダードチャータード銀行は、「味千ラーメンはとんこつスープ事件によりブランドイメージを損ない、消費者の信頼を失った。同社の既存店売上高の増加率が鈍化し、店舗拡大が遅れ、新規店舗による利益獲得が遅れ、原材料調達コストおよび販売コストが増加する恐れがある」と指摘した。メリルリンチは、「味千ラーメンは広報活動を強化し、消費者と投資家の信頼を回復するべきだ」と提案した。
某投資家は、中国の食品安全問題が近年多発し、メディアと国民が食品問題に対して関心を持っていると語る。味千ラーメンのとんこつスープ事件は、本質的には食品の安全問題ではなく、世論は一斉に避難を浴びせてから、客観的かつ公正な態度で同事件を評価し始めた。株価が底打ちとなり、とんこつスープ事件が一段落し、味千ラーメンにも優れた面があることからも、今後の株価が期待できる。
業界関係者は、「長期的に見れば、とんこつスープ事件が味千ラーメンの利益獲得能力に影響することはない。ケンタッキー、マクドナルド等の世界的に有名なファーストフード店も避難を浴びたことがあるが、企業そのものに対して深刻な影響を与えることはなかった。基準化された生産方式が、すでに消費者に幅広く受け入れられていたためだ」と説明した。本紙記者が週末に味千ラーメンを訪れると、顧客の数が増え始めていた。
「人民網日本語版」2011年8月19日