米市場調査会社「International Data Corporation」(IDC)が発表した最新の報告書によると、中国のパソコン出荷台数(確定値)は今年の第2四半期(4-6月)、初めて米国を上回った。通年でも中国は2012年に米を抜き、世界最大のパソコン市場になる見通しという。中国国営の通信社「中国新聞社」(電子版)が報じた。
報告書の分析によると、今年第2四半期、中国のパソコン出荷量は14%増の1850万台(約9115億円規模)に達した一方、米国は4.8%減の1770万台(約8962億円規模)にとどまり、中国は四半期ベースで初めて米国の出荷量を抜いた。また世界シェアも22%となり、米国を1ポイント上回った。
しかし学生達が新学期を迎える季節を含む第3半期(7-9月)の米国のパソコン出荷量は回復が見込まれるため、中国のパソコン市場全体が米国を超えたとはまだ断定できない。
正式な研究結果は来年にならないと発表できないため、IDCの研究員らは米金融情報大手ブルームバーグの取材に対し、「通年のデータでも、中国は“恐らく”2012年に米を抜いて世界最大のパソコン市場になるだろう」と断定は避けている。