IDCは、今年1年の中国のパソコン出荷量は7240万台と米国を100万台下回るが、2012年は18%近く増加して8510万台に達し、7660万台と見込まれる米国を抜くと予測。
アナリストは「中国は人口が世界で最も多いことに加え、急速な経済発展とともに国民所得も増加しているため、2009年には米国を抜いて世界最大の自動車市場になったように、パソコン市場も米国を超えるのは時間の問題。個人消費財に関する新たな一里塚となる」と指摘。
また最近の米中パソコン大手の動向からも中国市場の勢いを見ることができる。パソコン世界最大手の米ヒューレット・パッカード(HP)は18日、パソコン(PC)事業分離を検討すると発表。一方、中国のパソコン最大手レノボ・グループは同日、第2四半期決算の純利益が前年同期比98%増とほぼ倍増したと発表した。中国市場の魅力に引かれ、HPやデル(Dell)などの米パソコン大手が中国市場を開拓しようとしたが、HPの中国での市場シェアは2009年第2四半期の16.6%から今年の第2四半期には8.5%まで落ち込んでいる。
「人民網日本語版」2011年8月24日