△中国の対アフリカ投資をどう見るか?
中国の対アフリカ投資が幅広く注目を集めている。とりわけエネルギー分野や資源分野での投資が注目されている。沈報道官によると、2010年の中国の対アフリカ投資が中国の対外投資全体に占める割合は3.1%で、規模は小さい。うち資源類・鉱産類プロジェクトが投資全体に占める割合はわずか29%ほどだ。
沈報道官によると、中国の対アフリカ投資はアフリカ諸国および国民に広く歓迎されている。中国の対アフリカ投資は現地に経済成長をもたらすだけではなく、より重要なこととして、アフリカの発展に新たな動力を、たとえば資源開発、インフレ建設、労働力資源の訓練育成などの動力を注入していることが挙げられる。
一部の西側諸国では、中国の国有企業は中国政府を代表するものであり、国有企業が行う対外投資には何らかの政治的目的があるのではないかとの声が聞こえる。これについて沈報道官は次のように説明した。国際連合貿易開発会議(UNCTAD)がまとめた「2011年世界投資報告」によると、国有系の多国籍企業は対外直接投資の重要な来源であり、世界の国有系多国籍企業650社とその子会社の対外直接投資は2010年は世界全体の11%を占めた。この650社の約半数が先進国に集中しており、同報告によれば、中国はわずか50社だという。
「人民網日本語版」2011年9月7日