ネスレ中国法人の関連部門の責任者によると、今回の取引では商務部による認可を受けた後、銀鷺の工場の所在地の政府による株式の名義変更への認可を受けなければならない。これもこうした取引の審査プロセスの一部分だという。
銀鷺は民間企業であり、ピーナッツミルク複合タンパク飲料や八宝粥などが主力商品だ。ネスレの話によると、今回の合意に調印する前に、双方はすでに良好な協力パートナーシップ関係を樹立しており、銀鷺はネスレのインスタントコーヒーの中国委託加工企業となっている。またネスレの現在の中国での製品ラインナップに足りない部分を、銀鷺の商品が補うという。具体的には調味料、コーヒー、飴、ミネラルウォーター、粉ミルク、外食産業向け製品などだ。
ネスレが銀鷺を買収することはすでに決定したが、ネスレの中国でのもう一つの買収案件について新たな情報はない。ネスレは7月11日、徐福記の株式の60%を111億元で買収すると発表し、創業者の徐氏の一族で40%を保有することになるとした。ネスレは当時、徐福記の買収はネスレの中国での製品ラインナップを補うことになるとの見方を示していた。
「人民網日本語版」2011年9月7日