中国の加工貿易の南東部沿海地域から中西部地域への移転の効果が現れ始めている。富士康(フォックスコン)や偉創など多くの企業は事業の一部を南東部沿海地域から中西部地域に移転させ、中西部の加工貿易の輸出入量はともに50%を超える伸びを示した。
中国機電産品輸出入商会は武漢で開催中の国際機電製品博覧会で、昨年の中国中西部地域の加工貿易は急増し、伸び率は南東部沿海地域を大幅に上回ったと発表した。中部地域の加工貿易額は237億7000万ドルで前年比56.6%増、西部地域は207億8000万ドルで同54.8%増で、全国の加工貿易よりそれぞれ29.2ポイントと27.5ポイント高い伸びとなった。
商務部産業司加工貿易処の成文華処長によると、加工貿易の中西部地域への移転は集団移転の傾向を示し、関連産業をけん引するリーディング企業、リーディング企業を後押しする関連産業もある。河南、重慶、武漢、成都などの多くの工業団地が大量の移転事業を引き受けている。