中国も近代化の時代に入り、デパートやショッピングモールでは外国のセールスの真似事みたいなことをして「内需の増加」をはかっており、家族の中にはソワソワし出す人もおり、その後にすぐ新正月が来て、三回もリズムの高揚を感じることになる。
かつて、アメリカの学者レスター・ブラウンさんが「13億の中国人をどうして養うのか」という見解を発表してからは「食糧の安全」ということを強調するものもいたが、こうして連年豊作がつづくと、はたしてそれほど深刻な事柄なのかと首をかしげることもあるが、しかし、限られた耕地面積で13億の人口を食べさせているので、やはり真剣に考える必要があろう。
黒竜江省や吉林省など広大な農地のある穀倉地帯では、大型農業機械による耕作がくり広げられており、中国のメディアでは農業の近代化が提起されている。農業の大がかりなグレードアップの時代に入ったのであろう。これまでの政策の継続に注力するとともに、農業の近代化を目指すわけだが、今の中国の総合的国力では実現可能の課題である。このところ、中国はアフリカの食糧難にあえぐ人たちに食糧援助を何回か行っているが、これも自信の現れであり、また、発展途上の大国としての国際的役割といえるのではないだろうか。あらゆる分野のグレードアップとともに農業の近代化の早期実現を願っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月29日