ノーベル経済学賞受賞者ロバート・マンデル氏
ノーベル賞受賞者10人が出席する「2011年度ノーベル賞受賞者北京フォーラム」が28日、北京で開幕し、中国経済が熱く議論された。1999年のノーベル経済学賞受賞者で、「ユーロの父」と呼ばれるロバート・マンデル氏は取材に対し、「人民元は世界で3番目に重要な通貨になった」と述べたうえで、人民元をユーロや米ドルとともに新世界通貨体制の基盤にすべきとの見解を示した。
人民元は日本円に取って代わった
マンデル氏は、「世界の通貨の構造を見ると、人民元は日本円に取って代わり、米ドルとユーロに次いで3番目に重要な通貨システムになった。その金融危機後の役割は無視できない」と語った。またユーロ、ドル、元の為替レートを安定させるべきで、それには各国間の協力が必要だとした。