オーストラリアのラトローブバレーで作業する石炭採掘機
オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」は、エネルギー獲得を強く望むインドと中国は、オーストラリアの大型炭鉱をほとんど全て買っていったと報じた。中国とインドの企業5社は、同国の主な石炭生産地であるクイーンズランド州ガリリー盆地の200億トン超ある石炭埋蔵量の90%以上を獲得しているという。
インドのインフラ大手GVKパワー・アンド・インフラストラクチャーは先週末、豪ハンコック・コールが保有するガリリー盆地の炭鉱資産の一部を買収すると発表した。GVKが取得する採掘権は同盆地の石炭埋蔵量の40%に上る。そのほか、インドのアダニグループも同炭鉱の埋蔵量78億トンの採掘権を保有している。
中国は、同炭鉱の37億トンの埋蔵量を保有するオーストラリアの富豪クライブ・パーマー氏と協力し、向こう20年間、低価格で良質の動力炭(火力発電で使用)を年間3000万トン輸入するという優遇条件を獲得した。取引額は600億ドルに上る。よって、ガリリー盆地の200億トン超ある石炭埋蔵量のうち、インドと中国の企業に買われていないのは約12億トンだけということになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月29日