中国国務院発展研究センターの盧中原副主任は28日、「本センターはこのほど一部地区を対象とする調査により、中小企業への貸し渋りが深刻化しているが、いわゆる倒産ブームは生じていないことを明らかにした」と語った。中国新聞社が報じた。
近頃、温州の起業家が資金調達に駆け回っており、大陸部中小企業の景況に注目が集まっている。某メディアは、温州中小企業促進会の周徳文会長の「状況は予想より深刻である」とする発言を引用した。
盧副主任は、「中国の金融体系・資本市場の不完全性が、中小企業への貸し渋りの主因となっている。だが調査によると、多くの中小企業の資金繰りに問題が生じている原因は、主要業務以外の分野に大量の資金を投じていることである」と指摘した。
「大陸部中小企業が直面している最大の課題はコスト増で、さらに貸し渋りが重なり、経営が困難になっている。ゆえに温州の現在の状況が、注目を集めているのだ」
盧副主任によると、小企業の経営圧迫の他に、中国経済の発展は以下の5つのリスクに直面している。
1、米国の量的緩和政策は世界経済を大きく左右する重大要因であり、中国の経済発展の外部環境に不確定要素が存在する。