日本企業の積極的な海外投資はアジア諸国の興味を引き起こし、多くの国は日本からの資金導入に全力を注いでいる。
ベトナムは近ごろ、北部地域に日本企業を対象とした「経済特区」を建設すると発表した。特区内には工業用地のほか、日本人の生活習慣に合わせた日本式の住宅やレストラン、入浴施設、病院を建設するという。シンガポールは工業開発区の建設を開始し、日本のハイテク事業を重点的に引き入れる方向で進めている。タイ投資委員会は、タイで投資する日本企業に資金と情報面のサービスを提供することで国際協力銀行と協定を結んだ。インドネシアは、日本を対象にした投資に関する優遇策を公布し、90億円以上の投資に対して5~10年の免税措置を実施することを決めた。
アジアの多くの国の政府要員は近ごろ、投資を誘致するために次々と日本を訪れている。最初に、韓国知識経済部の部長が団体を率いて日本を訪問し、盛大な投資説明会を行った。続いて、ベトナム計画投資省の副大臣が訪日し、日本メディアを通してベトナムの外資導入方針をアピールした。タイとインドネシアも、近く投資誘致のために団体訪問する旨を日本側に伝えている。