国慶節の大型連休(10月1日-7日)に海外旅行に出かける中国人が近年、ますます増えている。中国の周辺国・地域もこの商機に狙いをつけており、高価な商品を気前良く買い込む中国人観光客を誘致しようと連休前からあの手この手を尽くしている。
▽国慶節連休の経済効果、国外にも波及
中国観光研究院がこのほど発表した統計によると、国慶節連休中、海外旅行に出かける人は前年同期比2桁増の220万人に達すると見られ、1人当たり950ドル(約7万4千円)、計21億ドル(約1630億円)の消費が見込まれるという。
中国から比較的近い韓国は昔から海外旅行先として人気が高く、今年ももちろん例外ではない。韓国「朝鮮日報」が2日伝えたところによると、今年の国慶節連休中に韓国を訪れる中国人観光客は7万人に達する見通しだという。中国から仁川空港への乗入便数は9月30日の1日だけで25航路・70便に達し、連休中の韓国便の予約率は、キャンセル待ちを含めると120%に達している。この事態に対応すべく、韓国側は国際便12本に計24機を投入する計画だ。韓国旅行発展局は「国慶節連休中、韓国を訪れる中国人観光客は昨年比20%増ののべ7万人に達するものと見られ、観光収入は1億ドルに上る見通し」としている。