▽あの手この手で大陸部観光客を誘致
台湾・香港を含む中国の周辺国・地域もこの連休に狙いを定め、あの手この手で「金のなる木」を誘致しようと試みている。
香港観光発展局および香港旅行業議会の予想によると、国慶節連休中、ピーク時には1日に400あまりの観光ツアーが香港を訪れ、7日間で大陸部観光客のべ70万人あまりが香港を訪れると見られる。大陸部観光客の香港での消費額はわずか7日間で42億元(約508億円)に達する見込みだ。
東日本大震災の影響で日本を訪れる旅行者は大きく減少したが、日本は今、観光業の回復に力を入れている。中でも中国人観光客の誘致は大きな目標の1つだ。日本新華僑報のウェブサイトが9月28日に伝えたところによると、日本では最近、中国人向けの様々なバスツアーを打ち出しているという。バスツアーは日本では目新しいものではないが、中国人向けのサービスはここ数年で始まったばかりで、主に日本在住の中国人や中国人旅行者向けに、日帰りツアーなど様々な選択肢を提供していく。
このほか、オーストラリアも負けてはいない。米「タイム」誌が9月26日に伝えたところによると、オーストラリアでは今、急増する中国人観光客に注目が集まっている。この1年間で同国の中国人観光客数は23%増加し、経済効果も32億6千万ドル(約2530億円)に達した。オーストラリア観光当局も今年6月に発表した「2020年中国戦略」の中で、8年以内に中国人旅行者数を現在の2倍ののべ86万人とする目標を掲げた。
オーストラリアが他国と異なるのは、中国の「超」富裕層の誘致に特に力を入れている点だ。各業界では中国人の好みに合わせようと様々な工夫を凝らしている。例えばあるホテルでは客室のレイアウトに「風水」を取り入れているという。