記者:現在、中国では不動産が高騰している。バブル期の日本と比較してどうか。
李克:日本の不動産バブルによる金融危機は、急激な円高をもたらした1985年の「プラザ合意」がきっかけだ。それから1991年までに、日本の6大都市における商業地の地価は350%以上高騰した。バブル崩壊後、ほとんどの都市で不動産価格は下がり続け、銀行は大量の不良債権を抱えることになった。バブル崩壊は金融危機と財政危機を引き起こし、日本経済に大打撃を与えた。
もし経済資源を過度に不動産に集中させた場合、不動産バブルを引き起こし、最終的には社会経済資源を大量に浪費することになるだろう。