増える中華系新移民の帰国 その理由は？
増える中華系新移民の帰国 その理由は？。
タグ： 中国人移民
▽異国の地での生活に増大するストレス
異国の地で事業を成功させたいならストレスはつきもの。
米ニューヨークの経済と社会状況を主に研究しているある財政政策研究所が最近、ニューヨーク市の移民の小規模ビジネスに関する報告書をまとめた。それによると、ニューヨークの7万人近い小規模事業者のうち50%近くが外国からの移民で、そのうち最も多いのが中国系で9%を占めているという。同報告は、小規模事業者は主にクリーニング屋やタクシー業、果物屋、雑貨店などを営んでいるが、外国から移住してきた小規模事業者は経営を維持するのが難しいようで、開業して半年もしないうちに店をたたむ人が多いと指摘している。
小売業、手間仕事、アパレル業、飲食・サービス業などを営み、成功している中国系移民も多く、ニューヨーク経済の発展に大きく貢献している。しかし、生活が困窮している移民が多いということも認めなければならない事実だ。中国系の小規模事業者はそれを身にしみて実感している。例えば、米クイーンズ地区のフラッシングには中華街があり、そこで中華レストランを開くと、けた外れの家賃以外に、衛生局が不定期に行う抜き打ち検査があり、厄介な検査員に当たると罰金を請求される。今あるレストランの主人は皆、大家と客のために働いているだけのようなもので、年中無休で1日中店から出ることもできず、単調でつらい生活を送っている。
カナダの中国系メディアは「中国系の新移民はカナダに来てから、仕事第一の生活をしているため健康がおろそかになり、ストレスも多く、体調が思わしくない人も多い」と報道。
ある調査では、調査に答えた中国と東南アジアの移民のうち58%の人が、感情の整理をうまくできるかがカナダで楽しく仕事や生活できるかの鍵と答えている。そして誰でもカナダに着き、生活を立ち上げるために、最低1万5千カナダドル(約112万円)が必要で、4、5カ月後に収入がまだないとすれば、極度の不安を感じるとしている。
新移民の多くは出国する時はどんな困難も受け入れられるものだが、新しい環境になると犠牲を払ったり、調整をしたりすることを嫌うようになり、母国でいい仕事が見つかるとなるとためらわずに帰国を選ぶようだ。
「人民網日本語版」2011年10月13日
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