梁シニアアナリストによると、トップ辞任の深層レベルの原因は、ウォルマートを含む外資系小売産業が中国でますます激化する競争にさらされていることにあるという。実際、ウォルマートは1996年の中国進出から今に至るまで、業績赤字の状態から抜け出せずにいる。
だが業績がふるわなくとも、ウォルマートは中国での業務拡大を続けている。梁シニアアナリストは「今みたところ、拡大する力はまだ強く、中国市場は巨大であり、ウォルマートはこのチャンスに満ちた『土地』を手放すことはないとみられる。外資系スーパーの間の競争は非常に激しく、合併買収(M&A)が地盤を拡大する上での重要手段だ。強いスーパー同士が連携し、M&Aに成功すれば、市場に巨大な衝撃を与えることになる」と話す。ウォルマートも声明の中で「中国はウォルマートにとって非常に重要な市場だ。中国の第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)も小売産業の発展に巨大な発展チャンスをもたらした」と述べている。
「人民網日本語版」2011年10月18日