韓国の研究者によると、世界経済は今後、2008年のリーマン・ブラザーズ破綻による世界金融危機のような突発的な現象が起こる可能性は低いが、日本経済の長期不況危機のような状態に陥ることは充分にあり得ると述べている。韓国メディア「アジア経済」が伝えた内容を以下に紹介する。
韓国・ハナ金融経営研究所が14日に公開した報告書「外部不安要因の影響および2012年の国内経済の展望」において、上述のように世界経済の見通しを示している。また、外部の不安要因が韓国市場に影響をおよぼした場合、韓国が通貨危機を迎える可能性よりも、韓国経済の縮小が起こる可能性の方が断然高いはずである、と述べている。
市場は回復の兆しを見せ、通貨危機が起こる可能性も低いとは言え、需要減による市場縮小の問題は世界各国で起こっている。外需に頼る韓国経済は大きな下振れリスクを抱えており、ここにきて韓国経済の弱点が浮き彫りになっている。